この記事の流れ
- 01現状を整理
- 02導線を設計
- 03小さく始める
この記事の結論
ホワイトニングサロンの開業費用は、開業形態によって大きく異なります。すでに照射機や店舗設備がある美容ホワイトニング店なら、MOCへの導入費79,200円から追加導入を検討できます。一方、テナントを借りて専門店をゼロから開業する場合は、MOC関連費用とは別に、物件・内装・什器・広告・運転資金を見込む必要があります。
最初に確認したいのは「MOCへの支払い」と「店舗を開くための外部費用」を混同しないことです。この記事では、4つの開業形態ごとに、確定しているMOC関連費用と、個別見積もりが必要な費用を分けて整理します。
まず確認したい4パターンの費用感
| 開業形態 | MOC関連の初期費用 | 総額を考えるときのポイント |
|---|---|---|
| 既存の美容ホワイトニング店へ追加導入 | 導入費 79,200円 | 既存の照射機・設備を利用できるかを確認する |
| ネイル・脱毛・エステ等へ追加導入 | 導入費 79,200円477,200円照射機購入時(任意) | 照射機・店内スペース・什器が必要かを確認する |
| 自宅の一室で1人開業 | 導入費 79,200円477,200円照射機購入時(任意) | 自宅の整備、什器、広告、運転資金を別に見積もる |
| テナントで専門店を1人開業 | 導入費 79,200円477,200円照射機購入時(任意) | 物件、内装、什器、広告、家賃等を含めて計画する |
| MOC関連費用 | 金額 | 必須・任意 |
|---|---|---|
| 導入費 | 79,200円 | 必須 |
| 月額費 | 13,200円 | 必須 |
| 照射機 | 398,000円 | 任意 |
| 研修 | 1研修 55,000円 | 任意 |
照射機を購入する場合の初期費用は477,200円です。さらに任意研修を1種類受講する場合は、合計532,200円です。物件取得費、家賃、内装費、広告費、人件費など、MOC以外の開業費用は含まれません。
開業費用は「MOC関連」と「店舗関連」を分けて考える
MOCへの必須費用
MOC導入に必須となる費用は、導入費79,200円と月額費13,200円です。月額費には、クリニックへの提携費、オンライン診療利用料、サロン専用相談窓口、365日対応、医師・歯科衛生士への相談体制、毎月更新されるSNS素材、成功事例の紹介が含まれます。
月額13,200円以外に、MOCへ必須で支払う固定の月額費用はありません。ただし、店舗の家賃、広告費、通信費、決済手数料などは別です。月額費だけを見て開業判断をせず、店舗全体の固定費として考える必要があります。
必要に応じて選ぶ費用
| 項目 | 金額 | 選ぶケース |
|---|---|---|
| MOC照射機 | 398,000円 | 新たに照射機が必要な場合 |
| 任意研修 | 1研修55,000円 | 知識、料金設計、接客を深めたい場合 |
照射機は任意です。既に他社製の照射機を保有しているサロンでは、その機器を活用してMOCを導入できる場合があります。中古・低価格の照射機を検討する場合も、価格だけで決めず、波長、出力・仕様、LED数、温度管理、保証、メーカー情報を確認してください。
任意研修は、提携開始後に必要を感じた段階で追加受講することもできます。医療提携ホワイトニング導入研修は、歯科衛生士による約2時間の座学研修です。料金戦略・利益設計研修やカウンセリング研修も、運営状況に応じて選択できます。
医療用ジェルの仕組み
MOCの仕組みでは、医療用ジェルをサロン側が仕入れるものではありません。オンライン診療を経て、クリニックからお客様が直接購入します。オンライン診療からクリニックへの決済までを公式LINE上で完結できる仕組みのため、サロン側の医療用ジェルの仕入れ費用は発生しません。
一方で、サロンの運営全体には、通常の消耗品、予約・決済環境、広告などの費用が発生します。医療用ジェルの仕組みだけを切り離さず、店舗全体の資金計画に入れて考えましょう。
4パターン別:自分の場合はいくらか
1. 既存の美容ホワイトニング店へ追加導入する場合
既に照射機や基本設備がある美容ホワイトニング店では、導入費79,200円のみで追加導入した事例があります。照射機や店内設備を新規に購入する必要がない場合、MOC関連の初期費用を抑えられる可能性があります。
2026年は、既存の美容ホワイトニングサロンから導入相談が寄せられています。これは統計調査の結果ではなく、MOCへの個別相談で確認している現場情報です。
追加導入でも、毎月の固定費を確認することは必要です。ただし、既存物件、既存スタッフ、既存顧客を活用できる場合は、ゼロから専門店を開く場合と費用構造が大きく異なります。既存のお客様への案内は、既存のお客様へホワイトニングを提案する設計も参考にしてください。
2. ネイル・脱毛・エステ等の既存店舗へ追加導入する場合
ネイル、脱毛、エステ等の既存店舗では、すでに物件・予約導線・接客スタッフ・既存顧客があることが多く、新規専門店より初期費用と固定費を抑えられる可能性があります。必要な費用は、照射機を新規購入するか、店内に案内・施術スペースを確保できるかで変わります。
MOCへの開業相談では、既存顧客へ新しいメニューとして自然に案内したいという相談があります。「新規集客が不要」とは言い切れませんが、既存顧客へのクロスセル、客単価の向上、新しい来店理由の設計という選択肢を持てます。
3. 自宅の一室で1人開業する場合
自宅に利用できる一室がある場合、テナントの物件取得費や毎月の家賃を新たに負担しない、または抑えられる可能性があります。照射機を新規購入する場合、MOC関連費用は導入費79,200円と照射機398,000円で477,200円です。研修を1種類加える場合は532,200円です。
ただし、この金額だけで自宅サロンの総額は決まりません。室内の整備、椅子・ワゴン・鏡・収納等の什器、PC・タブレット、通信・決済環境、告知・広告、開業後の運転資金を、実際の環境に合わせて見積もる必要があります。
4. テナントを借りて専門店を1人で新規開業する場合
テナント型の専門店は、MOC関連費用に加えて、物件取得費、内装工事、什器・備品、看板、広告宣伝費、家賃等の運転資金が必要です。費用は立地、広さ、居抜きかスケルトンか、席数、内装の状態で大きく変わります。
外部の参考モデルとして、Bizリジョブは東京23区・10坪・施術スペース2席を前提に、物件取得費、内外装費、設備・備品、販促費、求人掲載費を含む約435〜515万円を掲載しています。この数字は同条件の参考であり、すべてのホワイトニングサロンに当てはまる相場ではありません。MOC関連費用と単純に合算せず、実際の物件・内装・設備の見積もりで判断してください。
日本政策金融公庫も、美容系の創業では物件取得、内外装、機器・什器、広告宣伝、家賃・人件費・光熱費等の運転資金を分けて資金計画を作るよう案内しています。居抜き物件では、造作・設備の価格だけでなく、前の事業者が閉店した理由も確認する必要があります。
初期費用より先に、毎月の固定費を確認する
MOCへの開業相談では、初期費用と同じくらい、毎月の固定費に不安を持つ方がいます。開業時は、次の費用を月次で一覧にしてください。
- 家賃
- 人件費
- 広告費
- 水道光熱費
- 通信費
- 決済手数料
- 予約・POS等のシステム費
- MOC月額費13,200円
- 消耗品、清掃、保険、その他の固定費
既存店舗への追加導入なら、すでにある物件、スタッフ、予約導線を活用できる可能性があります。テナント型の専門店では、売上が安定する前から家賃や広告費が発生します。初期費用を低く見せることよりも、開業後に何か月分の固定費を用意するかを先に検討する方が、現実的な資金計画になります。
照射料金と消耗品原価から、収支をどう見るか
MOC提携サロンでは、サロン側で受け取る照射料金は1回3,000〜6,000円程度が一つの目安です。通常の消耗品原価は1回あたり約35〜80円、初回は再利用可能なオープナー等を含めて約200円程度です。
消耗品原価だけを見ると、粗利を確保しやすい構造と考えられます。ただし、これは営業利益を保証するものではありません。実際の利益には、家賃、人件費、広告費、決済手数料、MOC月額費、税金などが影響します。
料金は地域、客層、メニュー内容、既存サービスとの組み合わせにより異なります。料金の設計は、ホワイトニングメニューの価格設定と見せ方で詳しく解説しています。
美容と医療を、既存顧客が選べる形にする
MOCでは、美容ホワイトニングを否定して医療ホワイトニングだけに切り替えることを基本的には推奨していません。美容と医療の両方を用意し、お客様自身が目的・予算等に応じて選べる運営を重視しています。
既存メニューを急に否定すると、これまで利用してきたお客様が過去の選択を否定されたように感じることがあります。MOCの導入支援現場では、既存の美容ホワイトニングに加えて、医療機関と提携した選択肢も増えたと説明する考え方を大切にしています。
開業費用を抑えるために確認したいこと
- 既存の照射機・設備を活用できるか
- 新規テナントではなく、既存店舗や自宅の一室を活用できるか
- 照射機を分割購入する必要があるか
- 任意研修を最初から受けるか、必要になった段階で受けるか
- 物件・内装・什器は複数社から見積もりを取ったか
- 初期費用だけでなく、開業後の固定費と運転資金を確認したか
開業準備全体の抜け漏れは、ホワイトニングサロン開業準備のチェックリストで確認できます。導入後の運営まで含めて考えたい場合は、サロンへのホワイトニング導入手順もご覧ください。
よくある質問
ホワイトニングサロンを開業するには、最低いくら必要ですか?
既存の美容ホワイトニング店で照射機や設備を活用できる場合、MOCへの導入費79,200円から追加導入を検討できます。一方、照射機を新規購入する場合や、物件を借りて専門店として開業する場合は、MOC関連費用に加えて物件・内装・什器・広告・運転資金を別途見積もる必要があります。
MOCの導入費79,200円以外に、必ずかかる費用はありますか?
MOCへの必須の月額費は13,200円です。照射機398,000円と1研修55,000円は任意です。物件、内装、広告、人件費などの開業費用は、MOCへの支払いとは別に開業形態ごとに確認します。
MOC関連費用が約53万円とは、何が含まれますか?
導入費79,200円、照射機398,000円、任意研修1種55,000円の合計532,200円です。物件取得費、家賃、内装費、広告費、人件費などは含みません。
サロン側で医療用ジェルを仕入れる必要はありますか?
MOCの仕組みでは、医療用ジェルをサロン側が仕入れるものではありません。オンライン診療を経て、クリニックからお客様が直接購入します。
Talk to us
個別の条件をもとに、導入の進め方を相談する。
検討段階でも構いません。現在の状況に合わせて、次の一歩を一緒に整理します。この記事について
- 執筆
- HAOMIL株式会社 MOC編集部
- 最終更新日
- 2026.09.08
- 運営会社
- HAOMIL株式会社
執筆者プロフィール:MOCの導入支援に関する一次情報と、公開情報を分けて整理・編集しています。
参考情報・出典
- MOC導入支援に関する一次情報(MOC担当者ヒアリング、2026年9月確認)
- 日本政策金融公庫|理容業・美容業の創業ポイント
- 日本政策金融公庫|創業の手引+(美容業、令和6年6月)





